お疲れ様です。クラークです。
「気づけば毎日予定がパンパン。休む時間も、鍛える時間も取れない。」
――そんな“常時満席カレンダー”から抜け出すカギが、今日紹介する「一軍予定」ルールです。コツは、すべての予定を同じ重みで扱わないこと。
先に“勝ち筋の予定=一軍”を押さえ、残りを二軍・三軍に仕分ける。
これだけで生活に余裕が戻ります。
目次
「一軍予定」とは?

一軍予定=未来の自分を最も楽にする“先行投資の予定”。
基準は次の5つのうち2つ以上を満たすもの。
- 価値が高い:収入・健康・人間関係・学習など、重要指標に直結
- 期限が動かない:不可逆な締切・期日がある
- エネルギー効率が良い:少ない時間で大きな効果が見込める
- 複利が効く:習慣化・仕組み化につながる(筋トレ、勉強、資産形成など)
- 回復を作る:睡眠・休息・散歩・サウナなど、翌日の生産性を上げる
逆に、思いつきの会議、“とりあえず参加”の集まり、惰性の残業は二軍以下。
「一軍に押しのけられたら実は不要だった」――この気づきが、余白を生みます。
3層構造で予定を仕分ける
- 一軍:上の5基準に合うもの。先にブロックして死守
- 二軍:「あると良い」系。候補リストに置き、空きに差し込む
- ベンチ(削除/保留):やらない、または翌週以降に送る
色分け例(カレンダー):
金色=一軍 / 青=二軍 / グレー=移動・雑務 / 白=余白
「一軍予定」7つのルール
- 週の先頭に“一軍”を置く
日~月のどこかで30分、翌週の一軍を時間で先取り。会議よりも先に“自分の大事”を予約。 - キャパ60%ルール
予定の埋め率は最大60%。残り40%は流動タスク・トラブル対応・回復に回す。 - 30%バッファ固定
毎日90分の白枠を確保(朝30・昼30・夕30など)。炎上時の“安全網”。 - 二軍は“仮押さえ”しない
候補リストに待機。空きが出たら初めて入れる(先に埋めると崩壊の原因)。 - 移動も予定化
外出・通話準備・後片付けまで含めて実時間を確保(15分会議+準備/メモ10分)。 - 夜のキャンセルライン
20時以降の会食・オンラインは週1回までなど“線引き”を決める。 - 断りテンプレを持つ
「今週は一軍予定を優先中です。○日△時なら調整可能です」
No+代替案で関係を壊さず守る。
実装ステップ(今日からできる)
① 週次プランニング(30分)
- 週の目標3つ(成果で表現:例「企画書提出」「体脂肪-0.3%」「貯蓄口座へ3万円」)
- その達成に不可欠な一軍タスクを3~5個抽出
- 朝の黄金時間に90~120分ブロック(週3日以上)
② 日次プランニング(朝3分)
- 今日の一軍3つを書き出し、締切順に並べ替え
- 終わったら5分リフレクション(所要時間の誤差・邪魔要因をメモ)
③ 夕方リセット(5分)
- 明日の一軍をひとつだけ先に置く(朝迷わない)
- メールは2回時限処理(午前・午後に各20分)
サンプル週間ブロック(例)
- 月・水・金 7:30–9:00:体づくり(筋トレ+有酸素/プロテイン準備込み)
- 火・木 7:30–9:00:深い仕事(資料作成・学習)
- 毎日 12:30–13:00:散歩&昼寝(回復一軍)
- 毎日 18:00–18:20:受信箱ゼロ(翌日の一軍1つを確定)
- 土 10:00–11:00:家計アプリ更新・固定費見直し(月1は長めに)
※会食・飲みは水曜のみなど“曜日ルール”にすると、ぶれにくい。
予定タイトルの付け方で生産性が変わる
- 動詞+成果で記録(×「企画」→〇「企画Aの骨子を出す」)
- 終了条件を明記(「10枚スライド草案」「見出し案5本」)
- 集中したい予定の先頭に🔒(通知OFF・会議拒否の合図)
よくある失敗と対策
- 失敗:隙間があると埋めたくなる
対策:白枠に「休息」「歩く」「ストレッチ」と予定名をつける(白でも予定扱い) - 失敗:会議が多くて深い仕事ができない
対策:午前は会議禁止のチームルールを提案/アジェンダのない会議は辞退 - 失敗:予定どおりにいかず自己嫌悪
対策:所要時間の誤差を学習。次週の見積もりに反映(“時間感覚の筋トレ”) - 失敗:二軍が溜まってストレス
対策:金曜16時に二軍一掃タイム30分。不要は削除、必要は翌週の二軍候補へ。
「断り」と「交渉」の文例
- 忙しい週の断り 今週は先約の“一軍予定”を優先しており難しいです。来週火曜の16時であれば30分なら可能です。
- 会議の短縮交渉 ゴールが明確なので15分のスタンドアップにしませんか?事前に箇条書きで共有します。
- 飲みの頻度コントロール 平日は水曜のみ外出可にしています。来週の水曜でどうでしょう。
「一軍化」チェックリスト(保存推奨)
- 今週の目標3つは言える?
- 毎朝、一軍3つを先に置いた?
- 予定の埋め率は60%以下?
- 毎日90分の白枠がある?
- 会議はアジェンダあり/終了条件あり?
- 移動・準備・記録の後処理まで時間を確保?
- 夜の予定は週1回までに制限?
- 二軍はリストで待機している?
- 終了後に5分の振り返りを入れた?
- 不要な予定を削除した?
まずは1週間の実験から
- 今週の目標3つを決める
- 朝の90分を3回だけ確保(運動or深い仕事)
- 毎朝「今日の一軍3つ」を書く
- 夜の予定は週1回まで
- 金曜16時に二軍一掃+振り返り
1週間後、疲労の質と達成感がはっきり変わります。
忙しさは“量の問題”ではなく、順番の問題。
一軍を先に置く――これが、余白の正体です。
まとめ
- 「一軍予定」とは、未来の自分を楽にする先行投資の予定
- 週頭にブロックし、キャパ60%+30%バッファで守る
- 二軍は候補リスト、夜は線引き、断り文句はテンプレ化
- 見積もり誤差は学習。毎日5分の振り返りで時間感覚を鍛える
「忙しい」を言い訳にせず、一軍を先に。今週から、余裕あるカレンダーを育てましょう。
